あがたさんの惑星漂流
玉簾
あがたさんは還暦を祝うツアー中でした。夏に釧路を出発して、石垣は67番目。お会いした時からあがたさんも撮影班2人もカメラを回していた。撮影に関しては何も聞かなかった。聞いてしまうと何かがこわれそうだったから。お別れする間際にツアードキュメント映画を作っていることを知った。
あがたさんは力を抜いて動く名人だ。ステージでもそのスタイルは変わらなかった。削って削って、言葉と声と少しの節回しがあればいい。大切なのは伝えたいことがあるっていう事なのだ。きっとね。
けれど大きな声で歌うとその表情が一変する。ライヴで生い立ちや昔話を語るあがたさん。そうか、あがたさんは北海道の人だったのか。あがたさんが力強く歌う時、ビブラートが伸びやかに遠くまで響く理由が解ったような気がした。
元日の午後あがたさんは次の目的地に向けて出発した。あがたさんは気配を残さない。蜃気楼を連れた紙芝居の人のようだった。
木枯やくちびる閉じてうたふ人
海老飾るのを忘れさうあがたさん
除夜の鐘鳴るほのかなるあがたさん
還曆と年越しそばとあがたさん
ほんたうは雙六じやうずあがたさん
福笑ひあがたさんカメラばつかり
むささびは磁石なのですあがたさん
蓬莱へ続く樂隊あがたさん
蟲食ひのコートの裾に冬銀河 玉 簾
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4 comments:
傘さしたあがたさんのうしろ姿いいですねえ。
二年前の神楽坂でのライブでのあがたさん
思い出しました。静かで穏やかの印象の方
でした。ライブを終えたあがたさんに
イキセキキッテ駆けつけ、サインをお願いする僕に、「あちらでゆっくりと」と落ち着いた声でおっしゃってくださいました。
あの時いただいたあがたさんの
アンドロメダの遊星文字のようなサイン、
今でも大切にしていますよ。
実はあがたさんにこの記事を投稿したことをメールしました。一週間「Youtubeをあがたさん特集にした」ことも、このサイトにあがたさんのファンがいるということも書き添えました。
もしかしたらあがたさんは見に来てくれたかもしれません。かまちさんのコメントを見たらあがたさんは穏やかに「ふふ」と笑いそうな気がします。
「アンドロメダの遊星文字のようなサイン」なんて素敵な事がかいてあるから。
もりおです。
玉簾さん、、、
08年大晦日は、
大変、お世話になりました。
あれから、一月半、
今は、2月22日の
「九段会館」のライヴのことで、
日々、あたふた。
ぜひ、観に来てください。
うわぁ!あがたさんだ!お忙しい中、ご丁寧にコメントありがとうございます。見ていただけてとっても嬉しいです。
(^^)お身体大切に、そして良いライヴになりますよう!
週刊俳句ご一同様へ
☆せっかくなのであがたさんのライヴ情報を書かせてください。
あがた森魚とZIPANG BOYZ號の一夜
~惑星漂流60周 in 東京~
出演:あがた森魚/鈴木慶一/矢野顕子/武川雅寛/
和田博巳/駒沢裕城/本多信介/渡辺勝/
かしぶち哲郎/久保田麻琴/浜口茂外也/他
at 九段会館(東京都千代田区九段南1-6-5)
●2009年2月22日(日)
開場 17:00 開演 18:00
前売:¥5,000(全席指定/税込)
詳しくはこちらを。
http://www.agatamorio.com/222.html
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