春眠 神戸由紀子
金色の魚を干して春眠す
蒼天にさらされてゐる桜貝
花冷えの芯まで届く百度石
迷路めくポプラの樹間夕永し
本読めるほどの星空ヒヤシンス
一息にたんぽぽの絮大空へ
ぺしやんこの帽子をなほすクローバー
泥濘に光の遊ぶ初燕
海光や蕊まつすぐに落椿
春眠の終りを告ぐる濤の音
●
2009-03-15
10句作品テキスト 神戸由紀子 春眠
登録:
コメントの投稿 (Atom)
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
春眠 神戸由紀子
金色の魚を干して春眠す
蒼天にさらされてゐる桜貝
花冷えの芯まで届く百度石
迷路めくポプラの樹間夕永し
本読めるほどの星空ヒヤシンス
一息にたんぽぽの絮大空へ
ぺしやんこの帽子をなほすクローバー
泥濘に光の遊ぶ初燕
海光や蕊まつすぐに落椿
春眠の終りを告ぐる濤の音
●
0 comments:
コメントを投稿