指間(しかん) 加根兼光
縄文のことばのかけら山ざくら
鶴帰る澪に残れる微震動
花散りつぐ天空を指す阿修羅像
惜春の指間に薄き膜生まる
魚島の沖へ沖へと発破音
制服の刺繍の社名春落葉
五月一日腕章の緋の新しき
いちじくはないのとつぶやかれました
掃討や古酒(クースー)苦き苦きこと
鉛ぽたぽた鉱石ラジオは夏へぴー
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2009-05-10
06加根兼光 指間(しかん) テキスト
Posted by wh at 0:41
Labels: 10句作品, いつき組プロデュース
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