こしのゆみこ 天辺
みどりの日猫はしずくのように降り
しゃぼん玉のよくでる家のありにけり
しゃぼん玉父の横顔とおりすぐ
父の日の父の生きているものおと
心太式に九九掛算うたう
箱庭に無難な兄を立たせたる
草笛を吹こうとすると覚める夢
息吹きかけて地球儀磨く水無月の
ぴちぱち鳴る曹達水越し家族
フルーツパフェの天辺にある夏の雲
●
2009-05-24
10句作品テキスト こしのゆみこ 天辺
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
こしのゆみこ 天辺
みどりの日猫はしずくのように降り
しゃぼん玉のよくでる家のありにけり
しゃぼん玉父の横顔とおりすぐ
父の日の父の生きているものおと
心太式に九九掛算うたう
箱庭に無難な兄を立たせたる
草笛を吹こうとすると覚める夢
息吹きかけて地球儀磨く水無月の
ぴちぱち鳴る曹達水越し家族
フルーツパフェの天辺にある夏の雲
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