無学な五十五歳 瀬戸正洋
無学な五十五歳氷菓齧りけり
日和見と核拡散と薄荷水
焼酎や微笑微苦笑薄笑ひ
殺意隠すキャベツの油炒めかな
自惚と痴呆と猿と夏みかん
ひとつまみの塩ひとつまみの干飯舌のうへ
樟脳舟小学校の匂ひかな
持続と直観と心太水が隠す
卓袱台に黒電話ある盛夏
人も狐も狸も夜店賑へり
●
2009-07-12
10句作品テキスト 瀬戸正洋 無学な五十五歳
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
無学な五十五歳 瀬戸正洋
無学な五十五歳氷菓齧りけり
日和見と核拡散と薄荷水
焼酎や微笑微苦笑薄笑ひ
殺意隠すキャベツの油炒めかな
自惚と痴呆と猿と夏みかん
ひとつまみの塩ひとつまみの干飯舌のうへ
樟脳舟小学校の匂ひかな
持続と直観と心太水が隠す
卓袱台に黒電話ある盛夏
人も狐も狸も夜店賑へり
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