〔今週の haiku mp:動画〕
Tosca "No Hassle"
compilation and text by kobayashi tetsuya ≫動画ページ
ウィーン出身のリチャード・ドルフマイスター(Richard Dorfmeister)とルパート・フーバー(Rupert Huber)によるエレクトロニック・デュオToscaのニューアルバムがいい出来です。
アルバムは、スタジオ・レコーディングと、そこからの新曲を中心にしたライブの2枚組。ただライブCDのほうも、ほぼスタジオ・レコーディングと変わらぬ精緻な音に仕上がっています。楽曲も、ミステリアスな雰囲気の中で、シンセやギター、パーカッションなど(おそらくサンプリングでしょうが)が、時折ブルージーだったりジャジーだったりとムードを変えつつ効果的に響き、さらに彼らの持ち味の「ダブ」風味もそこここに感じられていいスパイスになっています。全体に統一した音色とムードが感じられますが、それがいい方向に作用しているようです。
またアルバムジャケットも秀逸。
今回は、オフィシャルかどうかは判然としませんが、アニメーションを使ったクリップを3種紹介します。
1) Tosca - My First (!K7) 日月火予定
スタジオ・レコーディングの冒頭の1曲。アルバム全体が、何某かの物語性をもち、映像喚起力にも優れた音であることが、この日本のクリエイターによると思しきアニメーションで証明されている感があります。「物語が始まる」にふさわしい謎めいたムードの1曲と映像。
2) Tosca - Birthday (!K7) 水木予定
これも、実によくできています。楽曲との同期具合もほぼ完璧。
3) Tosca - Springer (!K7) 金土予定
大雑把に言えば、コンテンポラリーな枠組みに、60年代、70年代的な「サイケ」な趣向を施した映像を組み合わせるというコンセプトでしょうか。クールな音と、拭いがたい「物語」や「謎」という対比がおもしろい効果を生み出しているように思います。
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2009-10-18
〔今週の haiku mp:動画〕Tosca "No Hassle"
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