風邪かしら 池田澄子
秋風に涙ぐみつつ木の心地
椋鳥なり燃えやすそうに神社なり
蒟蒻玉から感情溢れ出で斜面
あとで行く酒場のことも初こがらし
凩のつっと絶えたる葦の丈
幹に凭れて人を見ていて散りごこち
火星冴え給水塔は倒れない
師走には少し間のある串団子
酢橘可愛や例年通り黄味さしぬ
頬杖の風邪かしら淋しいだけかしら
●
2009-11-15
10句作品テクスト 池田澄子 風邪かしら
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
風邪かしら 池田澄子
秋風に涙ぐみつつ木の心地
椋鳥なり燃えやすそうに神社なり
蒟蒻玉から感情溢れ出で斜面
あとで行く酒場のことも初こがらし
凩のつっと絶えたる葦の丈
幹に凭れて人を見ていて散りごこち
火星冴え給水塔は倒れない
師走には少し間のある串団子
酢橘可愛や例年通り黄味さしぬ
頬杖の風邪かしら淋しいだけかしら
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