三歳 小川春休
ゑのこぐさ小雨の粒をその中に
霧の野をはるばると来て傘壊れ
牛乳瓶雨月の雨のたまりをり
日の高き内にはじまり月の宴
月を待つ豆腐は水の底にかな
月の客三歳にして伊予訛
幾ら何でも笛下手すぎる良夜かな
書架高し月の天井近きまで
お別れはいつも橋にて紅葉鮒
車窓より月のさし込む忘れ物
●
2009-11-01
10句作品テクスト 小川春休 三歳
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photo by Tenki SAIBARA
三歳 小川春休
ゑのこぐさ小雨の粒をその中に
霧の野をはるばると来て傘壊れ
牛乳瓶雨月の雨のたまりをり
日の高き内にはじまり月の宴
月を待つ豆腐は水の底にかな
月の客三歳にして伊予訛
幾ら何でも笛下手すぎる良夜かな
書架高し月の天井近きまで
お別れはいつも橋にて紅葉鮒
車窓より月のさし込む忘れ物
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2 comments:
春休様 先日は句会ありがとうございました。別のテーブルで盛り上がり、あまり親しくお話ができなかったのは残念でした。又よろしくお願いいたします。
10句拝読いたしました。いずれも月をモチーフにした優しく詩情溢れる作品ですね。
幾ら何でも の句は、大胆な表現で感心しました。
益太郎
益太郎様
こちらこそありがとうございました。そちらのテーブルは俳論で熱く盛り上がってらっしゃいましたね。こちらは中原主宰に面白い御話をたくさん聞かせていただき大満足でした。
句の感想もありがとうございます。またどこかでお目にかかれるのを楽しみに。
春休
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