雑音 三木基史
枯枝を静脈として空がある
凍滝を置き去りにする山の神
冬ざれや水ゆたかなる地に生きて
馬小屋を丸太に戻す冬の雨
風花や黙礼をしてグランドへ
江戸歌留多いろはの順に燃やしたり
箸置に箸ある重さ春の風邪
オレンジのへそ雑音を閉じ込める
空瓶にアスパラガスを挿しておく
音階の一番上の春の雲
●
2010-01-31
10句テキスト 三木基史 雑音
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photo by Tenki SAIBARA
雑音 三木基史
枯枝を静脈として空がある
凍滝を置き去りにする山の神
冬ざれや水ゆたかなる地に生きて
馬小屋を丸太に戻す冬の雨
風花や黙礼をしてグランドへ
江戸歌留多いろはの順に燃やしたり
箸置に箸ある重さ春の風邪
オレンジのへそ雑音を閉じ込める
空瓶にアスパラガスを挿しておく
音階の一番上の春の雲
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