日の本 長田美奈子
流氷のたどりつきたる背骨かな
日の本は老人の国魚は氷に
白地図に落とす水色春寒し
あかときをまず水仙へ告げにゆく
荷造りはもうすぐ終わる名残雪
過ぎたるは過ぎたることとして遅日
春の星つないで重信の改行
総論は賛成各論ひこばゆる
桜散ることを空への預言とす
屠られる牛のきた道花あかり
●
2010-03-21
10句作品テキスト 長田美奈子 日の本
登録:
コメントの投稿 (Atom)
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
日の本 長田美奈子
流氷のたどりつきたる背骨かな
日の本は老人の国魚は氷に
白地図に落とす水色春寒し
あかときをまず水仙へ告げにゆく
荷造りはもうすぐ終わる名残雪
過ぎたるは過ぎたることとして遅日
春の星つないで重信の改行
総論は賛成各論ひこばゆる
桜散ることを空への預言とす
屠られる牛のきた道花あかり
●
0 comments:
コメントを投稿