飛花となる
松尾清隆
てふてふの来て大小の輪をゑがく
つくづくしペンシルチョコを買ひにゆく
彼岸前まもなく新井薬師前
春の昼埴輪の犬に舌のある
霾天や腸まで届くビフィズス菌
落椿ふみゆく鳩のあかき脚
硝子戸の文字を内より見る日永
入口か出口のごとく朧月
「フランシーヌの場合」流るる西行忌
ボンネット滑りふたたび飛花となる
●
2010-04-04
10句作品テキスト 松尾清隆 飛花となる
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
飛花となる
松尾清隆
てふてふの来て大小の輪をゑがく
つくづくしペンシルチョコを買ひにゆく
彼岸前まもなく新井薬師前
春の昼埴輪の犬に舌のある
霾天や腸まで届くビフィズス菌
落椿ふみゆく鳩のあかき脚
硝子戸の文字を内より見る日永
入口か出口のごとく朧月
「フランシーヌの場合」流るる西行忌
ボンネット滑りふたたび飛花となる
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