はじめの 鈴木不意
伏見にゐ葵祭をうつちやつて
寺田屋の簾が見えて川下り
桐の花三栖閘門の閉ぢしまま
ひやしあめをんなあるじの狐がほ
御灯しの炎がなびく栗の花
甘酒や憑きものごつそりころげ落ち
川太郎は帰りかはほり飛びかうて
あぢさゐの色のはじめの浅草寺
五重塔はつなつの風吹いてくる
おほどかに香煙浴びし薄暑かな
●
2010-06-06
10句作品テキスト 鈴木不意 はじめの
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photo by Tenki SAIBARA
はじめの 鈴木不意
伏見にゐ葵祭をうつちやつて
寺田屋の簾が見えて川下り
桐の花三栖閘門の閉ぢしまま
ひやしあめをんなあるじの狐がほ
御灯しの炎がなびく栗の花
甘酒や憑きものごつそりころげ落ち
川太郎は帰りかはほり飛びかうて
あぢさゐの色のはじめの浅草寺
五重塔はつなつの風吹いてくる
おほどかに香煙浴びし薄暑かな
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