第118回現代俳句協会青年部勉強会
シンポシオンⅡ ―自動機械―
俳句は誰がつくるのか。
一見わかりきった答えが用意されているかに見えるこの問いに、現代を生きる私たちが安易に答えることはもはや困難であると言えるのではないでしょうか。コンピュータテクノロジーの急速な発展は、私たちの生活に新しい電脳空間をもたらしました。俳句などの短詩系文学も例外ではありません。そのひとつの例が、昨今登場した短歌を自動生成する「星野しずるの犬猿短歌」や、それに倣った俳句自動生成ロボットたちです。「彼/彼女ら」は私たちの代わりに俳句を作ってくれます。そして「彼/彼女ら」はランダムに選ばれた語彙をもとに極めて手早くかつ大量の作品を生み出すことができます。
問題は、一般的に考えられがちな「人間」VS「機械」という二項対立ではなく、俳句の作者と読者という領域に、もはや「人間」そのものが必要ではないかも知れないという点にあります。「私たちにとって、俳句はどのような価値を持つのか」という命題は、いまや、はっきりと次のように書き換えられることになるでしょう。
「俳句にとって、私たちは必要なのか。」
今回のシンポシオンでは、「自動機械」をテーマとして、電脳社会を生きることを余儀なくされた私たちと俳句との関係について考察します。
●第一部:基調報告 宇井十間 田島健一 中村安伸(発表順不同)
●第二部:フリーディスカッション(参加者全員による意見交換)
ゲスト:藤原安紀子氏(詩人)、佐々木あらら氏(歌人)
司会:田島健一
●日 時:8月1日(日) 13時30分~16時30分(予定)
●会 場:せたがや文化財団ワークショップ室のB(展示室)
〒154-0004 世田谷区太子堂 4-1-1 キャロットタワー4F(最寄り駅:三軒茶屋)
●参加費:500円
●定 員:30名(受付順)
●お申し込み、お問い合わせ: 現代俳句協会青年部
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-5-4 偕楽ビル7階
TEL 03-3839-8190 FAX 03-3839-8191
<E-mail>genhaiseinenbu@yahoo.co.jp
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2010-07-04
第118回現代俳句協会青年部勉強会〔自動機械〕のお知らせ
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