下村志津子 隠し鏡
りんだうや信濃は霧の似合ふ国
しののめに前山の虫序曲なす
朝露の瑠璃散りばめて苔筵
白帝の隠し鏡のやうな池
無口でいい八入(やしほ)の紅の吾亦紅
しろがねの雨がまずみの朱を磨く
おしろい花待つといふこと夢多き
草の花うつくしければまた歩く
秋桜死なねば消えぬ影法師
初紅葉旅の一と日は暮れやすし
●
2010-09-19
10句作品テキスト 下村志津子 隠し鏡
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
下村志津子 隠し鏡
りんだうや信濃は霧の似合ふ国
しののめに前山の虫序曲なす
朝露の瑠璃散りばめて苔筵
白帝の隠し鏡のやうな池
無口でいい八入(やしほ)の紅の吾亦紅
しろがねの雨がまずみの朱を磨く
おしろい花待つといふこと夢多き
草の花うつくしければまた歩く
秋桜死なねば消えぬ影法師
初紅葉旅の一と日は暮れやすし
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