2011-10-23

10句作品テキスト 山口優夢 海

山口優夢  海

草の穂やこはれたものはすてませう

十字架を見上げてをれば火恋し

秋風の波止場に漫画・畳・服

瓦礫の間に間に人声やいわし雲

コスモスが胞子のやうに伸びてゐし

とんぼうや瓦礫片づければ荒野

秋の暮闇が手足にとりつきぬ

二度と灯のともらざる家雁渡る

でも僕が逃げても逃げなくても月夜

帰るのは人住むところ月鈴子

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