年の夜 阪西敦子
ゆつくりと電車の過ぎる冬紅葉
飛び立ちてもとのところへ日向ぼこ
人びとにわかれ師走の駅へゆく
春著縫ふ部屋の出入の絶ゆるなく
すみずみへ光を撒きて掃納
数え日の列車や人に会ひに行く
年の夜も川を渡つて帰るかな
●
2011-12-11
10句作品テキスト 阪西敦子 年の夜
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photo by Tenki SAIBARA
年の夜 阪西敦子
ゆつくりと電車の過ぎる冬紅葉
飛び立ちてもとのところへ日向ぼこ
人びとにわかれ師走の駅へゆく
春著縫ふ部屋の出入の絶ゆるなく
すみずみへ光を撒きて掃納
数え日の列車や人に会ひに行く
年の夜も川を渡つて帰るかな
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2 comments:
鑑賞させて頂きました。
ゆったりとした句風にうっとりしました。
「悠揚迫らざる」という感じを地で行くかたですね。
またお会いしたいものです。
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