存在 沼田真知栖
葉桜やひかりは闇をくり返し
街灯の途切れてしばし旱星
荷風忌や祭日陰と日記果つ
見上げては塔の存在柿若葉
夏服の胸ポケットにペン斜め
鮨桶に寄せて鮨飯冷ましけり
悪を持つべし白靴の汚れほど
冷麦のガラスの器地味すぎる
アランフェス協奏曲や藤垂るる
緑よりなほ濃きみどり笹粽
●
2012-05-27
10句作品テキスト 存在 沼田真知栖
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photo by Tenki SAIBARA
存在 沼田真知栖
葉桜やひかりは闇をくり返し
街灯の途切れてしばし旱星
荷風忌や祭日陰と日記果つ
見上げては塔の存在柿若葉
夏服の胸ポケットにペン斜め
鮨桶に寄せて鮨飯冷ましけり
悪を持つべし白靴の汚れほど
冷麦のガラスの器地味すぎる
アランフェス協奏曲や藤垂るる
緑よりなほ濃きみどり笹粽
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