後記 ● 西原天気
竹岡一郎さんに10句作品を依頼させていただいたのは今年の3月の中旬でした。ありがたくも「諾」のご返事をいただき、その折、「10句を超えたらダメ?」「いいえ、ご随意に」といったやりとりがあって、それからおよそ2か月後の昨日、小誌に届いた「比良坂變」の収録句数は153句。
153句という句数は、連作というより、もう、句集といっていいかもしれません。ゆっくりとお楽しみください。
ちょっと補足しておきますと、これ、2か月経って蓋を開けてみたら153句、というのではありません。その間、竹岡さんと小誌とで数本のメールの往復がありました。どんな内容だったか。それは竹岡さんと私たちだけの楽しい思い出にしておくことにします(というか、そんな経過をみなさんにわざわざお伝えする必要もないか)。
「俳句を寄稿してください」と、これまで何百人かの方にお願いしてきました。稿料はない、知名度も権威もない。なんだかよくわからないウェブマガジンからの厚かましい依頼に、快く応諾していただけたときの嬉しさ。そしてやがて作品が届いたときの嬉しさ。さらには句稿を画像にしてネット上にアップするときの嬉しさ。週刊俳句の運営をやっていると、このように何度かの段階でそれぞれ喜びを味わいます。
今回、153句と、いつもの10句よりもずいぶんと句数は多いのですが、運営が味わう喜びという点では、いつもと同じです(いや、ひょっとして15倍か?)。
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今週号は。〔4月の俳句を読む〕も充実です。このレビューもまた、句作を依頼するときと同様に、いろいろな方に厚かましくもお願いしてきました。執筆者には改めて大感謝です。
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それでは、また、次の日曜日にお会いしましょう。
no.264/2012-5-13 profile
■竹岡一郎 たけおか・いちろう
昭和38年8月生まれ。「鷹」月光集同人。句集「蜂の巣マシンガン」(平成23年、ふらんす堂)
■嵯峨根鈴子 さがね・すずこ
同人誌「らん」同人。句集『コンと鳴く』『ファウルボール』。神戸市在住。
■岡田由季 おかだ・ゆき
1966年生まれ。東京出身、大阪在住。「炎環」「豆の木」所属。2007年第一回週刊俳句賞受賞。ブログ「ブレンハイムスポットあるいは道草俳句日記」
■高勢祥子 たかせ・さちこ
1976年神奈川県生まれ。「鬼」会員。2011年、合同句集『水の星』。
■小川楓子 おがわ・ふうこ
1983年、神奈川県生まれ。「海程」「舞」所属。
■小早川忠義 こばやかわ・ただよし
1969年富山県生まれ東京育ち。2005年より詠句を始める。合同句集に「wakka!」。歌集に「シンデレラボーイなんかじやない」。 2009年「童子」入会。twitter:tadayoshi_k
■小野裕三 おの・ゆうぞう
1968 年、大分県生まれ。神奈川県在住。「海程」所属、「豆の木」同人。現代俳句協会評論賞、現代俳句協会新人賞佳作、新潮新人賞(評論部門)最終候補など。句 集に『メキシコ料理店』(角川書店)、共著に『現代の俳人101』(金子兜太編・新書館)、『超新撰21』(邑書林)。サイト「ono-deluxe」
■福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。開成高校在学中に俳句部に入り、句作をはじめる。現在大学生。共著『俳コレ』。
■小川春休 おがわ・しゅんきゅう
1976年、広島生まれ。1998年「童子」入会。2009年「澤」入会。現在「童子」同人、「澤」会員。句集『銀の泡』。サイト「ハルヤスミ web site」
■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952年兵庫県尼崎市生まれ。1952年兵庫県尼崎市生まれ。二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)完結しました。最終号は品切れですが、第一号から第四号までは残部あります。希望の方は、yutakanoguti@mail.goo.ne.jp まで。進呈します。サイト「野口家のホーム ページ」
■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。「月天」同人。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。ブログ「俳句的日常」 twitter
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2012-05-12
後記+プロフィール264
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