爽やかに 押野 裕
抽斗を引くやさささと朝の蜘蛛
電線の雀嘴あけ秋近し
バレエ教室日焼の腕さしのばす
帰宅の扉ノブに手やれば小さき蛾
湾岸に音曳くバイク残暑なり
花火の上あがる花火やビルの間
露けしや壕へ降りゆく脚伸ばし
窓にふれ萩の枝なり喫茶店
用すます一つひとつと爽やかに
子の髪に門火の煙かかりけり
●
2012-08-19
10句作品テキスト 押野 裕 爽やかに
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photo by Tenki SAIBARA
爽やかに 押野 裕
抽斗を引くやさささと朝の蜘蛛
電線の雀嘴あけ秋近し
バレエ教室日焼の腕さしのばす
帰宅の扉ノブに手やれば小さき蛾
湾岸に音曳くバイク残暑なり
花火の上あがる花火やビルの間
露けしや壕へ降りゆく脚伸ばし
窓にふれ萩の枝なり喫茶店
用すます一つひとつと爽やかに
子の髪に門火の煙かかりけり
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