最近考えた事 谷 雄介
ゆく秋の卓にロートの目薬が
空中のA氏飛び去る夕餉どき
猫輝きおもひおもひの腰づかひ
臨終の真似したりして部屋でひとり
半島に巨人の精子降りしきる
斬りあへば血しぶき天に首しぶき
わが脳をかかへて走るわが息子
少女跋扈す九州地方ひめはじめ
原発に腰かけて君何思ふ
サーモンの鮨恋人の口に消ゆ
●
2012-09-30
10句作品テキスト 谷雄介 最近考えた事
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
最近考えた事 谷 雄介
ゆく秋の卓にロートの目薬が
空中のA氏飛び去る夕餉どき
猫輝きおもひおもひの腰づかひ
臨終の真似したりして部屋でひとり
半島に巨人の精子降りしきる
斬りあへば血しぶき天に首しぶき
わが脳をかかへて走るわが息子
少女跋扈す九州地方ひめはじめ
原発に腰かけて君何思ふ
サーモンの鮨恋人の口に消ゆ
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