渡辺竜樹 鯉幟
葉桜やいの一番の鯉の口
ほのぼのと闘ふ磁石水温む
哲学に不向きなあぎと蔦若葉
春愁をいだくすべなきトルソかな
快楽とはかくも眠たし花ミモザ
電線の空を斬りゆく四月かな
揺らしむる風ありやなし花水木
猫の来て耳ぶつけくる春の暮
木曽の風身中に入れ鯉幟
仏性の水満ちて田のやすらへる
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2013-04-21
10句作品テクスト 渡辺竜樹 鯉幟
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
渡辺竜樹 鯉幟
葉桜やいの一番の鯉の口
ほのぼのと闘ふ磁石水温む
哲学に不向きなあぎと蔦若葉
春愁をいだくすべなきトルソかな
快楽とはかくも眠たし花ミモザ
電線の空を斬りゆく四月かな
揺らしむる風ありやなし花水木
猫の来て耳ぶつけくる春の暮
木曽の風身中に入れ鯉幟
仏性の水満ちて田のやすらへる
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