日課 篠崎央子
木更津は大き月あげ酢蛤
今日はもう寝ませうヒヤシンスに雫
春日傘さしぬ浮名の立たぬやう
懲り懲りと言ひて子猫を持ち帰る
亀鳴くやどぶろくのふと生臭き
のどかなる空のひと日を椅子の上
廃屋の窓開いてゐる春の暮
傘似合ふ妻でありたし花祭
泣くことを日課としたる馬酔木かな
ポタージュの重さ確かむ花の夜
●
2013-04-28
10句作品テキスト 篠崎央子 日課
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photo by Tenki SAIBARA
日課 篠崎央子
木更津は大き月あげ酢蛤
今日はもう寝ませうヒヤシンスに雫
春日傘さしぬ浮名の立たぬやう
懲り懲りと言ひて子猫を持ち帰る
亀鳴くやどぶろくのふと生臭き
のどかなる空のひと日を椅子の上
廃屋の窓開いてゐる春の暮
傘似合ふ妻でありたし花祭
泣くことを日課としたる馬酔木かな
ポタージュの重さ確かむ花の夜
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