セロリスティック 金原まさ子
牡丹散って螫虫の屍へかぶさりぬ
九階から上半身出す聖五月
道の辺の菫を撮りぬ斧もろとも
人のような向日葵が来て泊まるかな
黒や白や毛がきらきらと野焼あと
ランプもって薔薇剪りにゆく切り損ず
乱切りの白桃と葱の炒め物
わかったふりで暗喩のような木耳食う
おこるから壜の蝮がいなくなる
セロリスティックの軽さで春の気狂れかな
●
2013-05-26
10句作品テキスト 金原まさ子 セロリスティック
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 comments:
コメントを投稿