毎週日曜日更新のウェブマガジン。俳句にまつわる諸々の事柄。photo by Tenki SAIBARA
週刊俳句 創刊6周年記念誌上句会 結果発表
おはようございます誤読のハードエッジです楽しく読ませて頂きましたありがとうございますなんと、選外句の作者名も発表されるんですね驚愕いたしました(涙)さて、この後、作者別の一覧は出るんでしょうか?(句のみ、選評抜きで)もう一回楽しめるようにも思いますよろしくお願いします
選外句の作者名発表はよくある方式です。これに慣れると面の皮は厚くなります。さて、作者名の一覧ですが、編集者の手を煩わすまでもなく、表計算のちょっとした操作で読者側で作れます。参考までに並べておきます。遠くまで全集のなき日本地図 KIYOAKI FILM全くの子と言う蝗横向く牛 KIYOAKI FILM法律に狩られて猪は逃げちゃった KIYOAKI FILM旅に出て月の裏まで夏の国 KIYOAKI FILM六人の武者震いかな熱帯魚 KIYOAKI FILM夏の夜になりきる法善寺横町も M-s去年今年張形を置く枕がみ M-s春あけぼの六方踏みて去りゆくもの M-s書簏とはしよろくと読みて冬の朝 M-s全焼の市民会館秋の暮れ M-sへびいちご白書色褪せたる晩夏 fuchi怠惰なる紙魚は六法全書食む fuchi着衣のごと見ゆる男は全裸かな fuchi法螺吹が法螺吹いてゐる春の昼 fuchi木の芽雨ちくちく育つ第六感 fuchiまたひとつ全きくらげながれゆく ハードエッジ一針の四翅六角の蜂の巣へ ハードエッジ室の花六法全書置かれある ハードエッジ書ばかり読んで阿呆に春の雷 ハードエッジ法蓮草ポパイオリーブ老いるとも ハードエッジ四六の十テストの後の老母晴晴 バンの糸もつれ人もつれ合い春雷抱く バンの書架の奥は紙魚の栖の小銀河 バンの少年僧をみなを前に作法かむ バンの全裸磔刑つまさきに火口触れ バンのはつなつになる方法がひとつある 近恵花は葉にたっぷり筆へ含ませて 近恵行く春の六弦に届かない指 近恵春愁の全行程を終了す 近恵野遊や終わらせたくて大きく書く 近恵花過ぎの礼法室に靴溢れ 栗山心花冷や書棚に掛ける大梯子 栗山心荷風忌やフラットシューズ履かぬ主義 栗山心春光や全校生のメイポール 栗山心六限を学食に待つ春セーター 栗山心トライアスロンの走るともなく泳ぐともなく 今村豊花菜漬六平直政風寮母 今村豊全教室の映るモニター若葉冷 今村豊凸の書き順凹の書き順さくら散る 今村豊法科出て護国神社の桜守 今村豊泳法のやぶれかぶれのいやはやし 山田露結図書室にプールの声の届きたる 山田露結水着に始まり水着に終る雑誌かな 山田露結全コース膝落としたるプールかな 山田露結六月やあはれあはれと水を掻き 山田露結書記長が名前を秘して逃げる夏 小市人知れず微笑んでいるか六月 小市法被着るコンビナートのうかれ猫 小市麗らかや西部講堂全闘委 小市贅六が築きし春のバリケード 小市顎あげて紅や西日も魔法かな 小松三々古書店の活字横切る守宮かな 小松三々細く高く遠く賛美歌夏の山 小松三々入梅や二組全員次々後転 小松三々六歳で人形の髪洗ひたくて 小松三々鳥帰る教科書で見た島の方 青葉有万緑や恐い夢は全くみない 青葉有未知数と答えを返す藤の花 青葉有六道の辻から吹くよ若葉風 青葉有鶯や法テラスへの電話メモ 青葉有肩の位置決まらぬ打球法然忌 石井薔子腰椎の全からざる花の後 石井薔子春陰の書き損じ否打ち損じ 石井薔子白々と爪の半月春逝けり 石井薔子六弦の合はぬが苦なり藤の花 石井薔子遠近法はみ出し夏の子となりぬ 石原明真夏の夜の夢ムーンウォークは全力で 石原明曝書して当て字だらけの世界地図 石原明六月の死者のひとりは若き故 石原明六法全書投げてゴキブリ仕留めけり 石原明瓜を蒔く焚書の話などしつつ 村田篠汽笛となつて六甲に夏が来る 村田篠春愁やばらしてみれば発条ひとつ 村田篠春闌けて顔の大きな法律家 村田篠全国のみゆき通りに風薫る 村田篠火事跡の六波羅様を歩きけり 中山泡枯菊が文法どほり枯れゐたり 中山泡子兎を握り書物の中に立つ 中山泡六法全書とは冬眠によきところ 中山泡神学の全貌を湯豆腐に見き 中山泡畦を焼く六等身の人ばかり 中村遥人を焼く仕事と畦を焼く仕事 中村遥全身の透けるまで瀧仰ぎけり 中村遥虹色の雨となりたる夏書かな 中村遥末法の世より蜥蜴の嘘眠り 中村遥Tシャツを脱ぎてふたりの書生かな 忠義メーデーや法華太鼓の列もあり 忠義宿六と甚六ならび鯉のぼり 忠義髪洗ふ石鹸の香や裏道に 忠義麦秋や全て通じし自動車道 忠義さへづりて六角鉛筆一ダース 藤幹子ウルトラマン大全目刺かじりかけ 藤幹子教科書の燕は卵抱き始む 藤幹子蛇二匹穴を出でしか呪わうか 藤幹子少年のあごに魔法の桜もち 藤幹子書を丸め未来を覗く一年生 透水人間の魚になりゆく薄暑かな 透水全身のバネ一丸にボート漕ぐ 透水法然の遠流を囲む青葉潮 透水六月の花嫁と決め出刃を研ぐ 透水リラ冷えの夜の法律事務所かな 独楽古書店の憂ひ菜飯を食ふてより 独楽山査子の花三粒の睡眠薬 独楽全校で生徒は五人しやぼん玉 独楽六周年迎え栄螺の焼け具合 独楽いもうとのはつなつをこぼれてゐたる 柏柳明子下書きの祝ひのことば豆の花 柏柳明子聖五月窓高くある法学部 柏柳明子八十八夜全権は妻にあり 柏柳明子風光る六角橋商店街 柏柳明子しやつくりの響く古書店春の昼 豊永裕美全店の灯りが消えて草萌ゆる 豊永裕美鉄線花上履き空に向けて干す 豊永裕美田螺鳴く腹のふくらむ呼吸法 豊永裕美六つ切りのパンの一切れかぎろへる 豊永裕美残花余花バタコ飛ばしたらあかんで 野口裕書くという行為が叩くキーボード 野口裕法悦の早々極み子規 野口裕六甲のふところ深く山つつじ 野口裕神学大全時計の針が丸っこい 野口裕砂浜の小さき靴鳥雲に入る 遊起藤房に全能の神下りてきし 遊起法面の除染してますすみれ草 遊起万作や線量計を書き留める 遊起六月の腹の具合を星に聞く 遊起ああ藤の全貌が吹かれている 六番町昼顔の夜へ呑まれてゆくところ 六番町白蓮のたっぷり錆びて書庫の奥 六番町法王庁殺意のごとく百合香り 六番町問六の答えは白いチューリップ 六番町
おお、自主制作、ありがとうございます行頭に「○」や「■」の付いてない行を選択すればいいんですね(表計算、どうも苦手です)そのためにも、投句の際は、長めのコメントでも途中に改行を入れてはいかんのですが、私はご覧のようにぶつ切りの文章を書くもんで、、、投句コメントの改行除去作業、ご迷惑おかけしました >編集者殿作者一覧、なるほど、なるほど、であります> 選外句の作者名発表はよくある方式です。これに慣れると面の皮は厚くなります。私は句会経験が少ないので驚きでしたそのうち、逆選ナシは句会じゃないとか言い出すと怖いですね(笑)
コメントを投稿
3 comments:
おはようございます
誤読のハードエッジです
楽しく読ませて頂きました
ありがとうございます
なんと、
選外句の作者名も
発表されるんですね
驚愕いたしました(涙)
さて、この後、
作者別の一覧は出るんでしょうか?
(句のみ、選評抜きで)
もう一回楽しめるようにも思います
よろしくお願いします
選外句の作者名発表はよくある方式です。これに慣れると面の皮は厚くなります。
さて、作者名の一覧ですが、編集者の手を煩わすまでもなく、表計算のちょっとした操作で読者側で作れます。参考までに並べておきます。
遠くまで全集のなき日本地図 KIYOAKI FILM
全くの子と言う蝗横向く牛 KIYOAKI FILM
法律に狩られて猪は逃げちゃった KIYOAKI FILM
旅に出て月の裏まで夏の国 KIYOAKI FILM
六人の武者震いかな熱帯魚 KIYOAKI FILM
夏の夜になりきる法善寺横町も M-s
去年今年張形を置く枕がみ M-s
春あけぼの六方踏みて去りゆくもの M-s
書簏とはしよろくと読みて冬の朝 M-s
全焼の市民会館秋の暮れ M-s
へびいちご白書色褪せたる晩夏 fuchi
怠惰なる紙魚は六法全書食む fuchi
着衣のごと見ゆる男は全裸かな fuchi
法螺吹が法螺吹いてゐる春の昼 fuchi
木の芽雨ちくちく育つ第六感 fuchi
またひとつ全きくらげながれゆく ハードエッジ
一針の四翅六角の蜂の巣へ ハードエッジ
室の花六法全書置かれある ハードエッジ
書ばかり読んで阿呆に春の雷 ハードエッジ
法蓮草ポパイオリーブ老いるとも ハードエッジ
四六の十テストの後の老母晴晴 バンの
糸もつれ人もつれ合い春雷抱く バンの
書架の奥は紙魚の栖の小銀河 バンの
少年僧をみなを前に作法かむ バンの
全裸磔刑つまさきに火口触れ バンの
はつなつになる方法がひとつある 近恵
花は葉にたっぷり筆へ含ませて 近恵
行く春の六弦に届かない指 近恵
春愁の全行程を終了す 近恵
野遊や終わらせたくて大きく書く 近恵
花過ぎの礼法室に靴溢れ 栗山心
花冷や書棚に掛ける大梯子 栗山心
荷風忌やフラットシューズ履かぬ主義 栗山心
春光や全校生のメイポール 栗山心
六限を学食に待つ春セーター 栗山心
トライアスロンの走るともなく泳ぐともなく 今村豊
花菜漬六平直政風寮母 今村豊
全教室の映るモニター若葉冷 今村豊
凸の書き順凹の書き順さくら散る 今村豊
法科出て護国神社の桜守 今村豊
泳法のやぶれかぶれのいやはやし 山田露結
図書室にプールの声の届きたる 山田露結
水着に始まり水着に終る雑誌かな 山田露結
全コース膝落としたるプールかな 山田露結
六月やあはれあはれと水を掻き 山田露結
書記長が名前を秘して逃げる夏 小市
人知れず微笑んでいるか六月 小市
法被着るコンビナートのうかれ猫 小市
麗らかや西部講堂全闘委 小市
贅六が築きし春のバリケード 小市
顎あげて紅や西日も魔法かな 小松三々
古書店の活字横切る守宮かな 小松三々
細く高く遠く賛美歌夏の山 小松三々
入梅や二組全員次々後転 小松三々
六歳で人形の髪洗ひたくて 小松三々
鳥帰る教科書で見た島の方 青葉有
万緑や恐い夢は全くみない 青葉有
未知数と答えを返す藤の花 青葉有
六道の辻から吹くよ若葉風 青葉有
鶯や法テラスへの電話メモ 青葉有
肩の位置決まらぬ打球法然忌 石井薔子
腰椎の全からざる花の後 石井薔子
春陰の書き損じ否打ち損じ 石井薔子
白々と爪の半月春逝けり 石井薔子
六弦の合はぬが苦なり藤の花 石井薔子
遠近法はみ出し夏の子となりぬ 石原明
真夏の夜の夢ムーンウォークは全力で 石原明
曝書して当て字だらけの世界地図 石原明
六月の死者のひとりは若き故 石原明
六法全書投げてゴキブリ仕留めけり 石原明
瓜を蒔く焚書の話などしつつ 村田篠
汽笛となつて六甲に夏が来る 村田篠
春愁やばらしてみれば発条ひとつ 村田篠
春闌けて顔の大きな法律家 村田篠
全国のみゆき通りに風薫る 村田篠
火事跡の六波羅様を歩きけり 中山泡
枯菊が文法どほり枯れゐたり 中山泡
子兎を握り書物の中に立つ 中山泡
六法全書とは冬眠によきところ 中山泡
神学の全貌を湯豆腐に見き 中山泡
畦を焼く六等身の人ばかり 中村遥
人を焼く仕事と畦を焼く仕事 中村遥
全身の透けるまで瀧仰ぎけり 中村遥
虹色の雨となりたる夏書かな 中村遥
末法の世より蜥蜴の嘘眠り 中村遥
Tシャツを脱ぎてふたりの書生かな 忠義
メーデーや法華太鼓の列もあり 忠義
宿六と甚六ならび鯉のぼり 忠義
髪洗ふ石鹸の香や裏道に 忠義
麦秋や全て通じし自動車道 忠義
さへづりて六角鉛筆一ダース 藤幹子
ウルトラマン大全目刺かじりかけ 藤幹子
教科書の燕は卵抱き始む 藤幹子
蛇二匹穴を出でしか呪わうか 藤幹子
少年のあごに魔法の桜もち 藤幹子
書を丸め未来を覗く一年生 透水
人間の魚になりゆく薄暑かな 透水
全身のバネ一丸にボート漕ぐ 透水
法然の遠流を囲む青葉潮 透水
六月の花嫁と決め出刃を研ぐ 透水
リラ冷えの夜の法律事務所かな 独楽
古書店の憂ひ菜飯を食ふてより 独楽
山査子の花三粒の睡眠薬 独楽
全校で生徒は五人しやぼん玉 独楽
六周年迎え栄螺の焼け具合 独楽
いもうとのはつなつをこぼれてゐたる 柏柳明子
下書きの祝ひのことば豆の花 柏柳明子
聖五月窓高くある法学部 柏柳明子
八十八夜全権は妻にあり 柏柳明子
風光る六角橋商店街 柏柳明子
しやつくりの響く古書店春の昼 豊永裕美
全店の灯りが消えて草萌ゆる 豊永裕美
鉄線花上履き空に向けて干す 豊永裕美
田螺鳴く腹のふくらむ呼吸法 豊永裕美
六つ切りのパンの一切れかぎろへる 豊永裕美
残花余花バタコ飛ばしたらあかんで 野口裕
書くという行為が叩くキーボード 野口裕
法悦の早々極み子規 野口裕
六甲のふところ深く山つつじ 野口裕
神学大全時計の針が丸っこい 野口裕
砂浜の小さき靴鳥雲に入る 遊起
藤房に全能の神下りてきし 遊起
法面の除染してますすみれ草 遊起
万作や線量計を書き留める 遊起
六月の腹の具合を星に聞く 遊起
ああ藤の全貌が吹かれている 六番町
昼顔の夜へ呑まれてゆくところ 六番町
白蓮のたっぷり錆びて書庫の奥 六番町
法王庁殺意のごとく百合香り 六番町
問六の答えは白いチューリップ 六番町
おお、自主制作、ありがとうございます
行頭に「○」や「■」の付いてない行を
選択すればいいんですね
(表計算、どうも苦手です)
そのためにも、投句の際は、
長めのコメントでも
途中に改行を入れてはいかんのですが、
私はご覧のように
ぶつ切りの文章を書くもんで、、、
投句コメントの改行除去作業、
ご迷惑おかけしました >編集者殿
作者一覧、
なるほど、なるほど、であります
> 選外句の作者名発表はよくある方式です。これに慣れると面の皮は厚くなります。
私は句会経験が少ないので驚きでした
そのうち、
逆選ナシは句会じゃない
とか言い出すと怖いですね(笑)
コメントを投稿