2013-06-02

10句作品テキスト 閒村俊一 しろはちす

閒村俊一 しろはちす

蜃氣樓臭きを奥の間に通す

湯島シンスケ
うぐひすや天神下にひとり酌む

目借時お椀の舟に便乘す

未亡人下宿春雷鳴りやまず

春晝の鞠つきしまゝ老いしとか

ゆく春の小鰭ほどよきしめ加減

柏餅われら赤胴鈴之助

冷奴きつぱりとした心だて

氣の重きことなり瀧を見にゆくは

覺めぎはのかうかうとしろはちすのしろ

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