髙勢祥子 秋声
もくもくと芋虫のゐる朝の道
くねくねと一葉落つるや画架の上
秋高し胴の実直なる太さ
書道教室鈴虫を増やしをり
吠えられて金木犀の香の外へ
パンパスグラス頂点をつくりゐる
舟に乗る勢ひにして螇蚸跳ぶ
虫籠を鏡台に置く響きけり
夜寒く鉤爪の如く栞を
秋声のひとつに2Hの鉛筆
2013-10-27
10句作品テキスト 髙勢祥子 秋声
登録:
コメントの投稿 (Atom)
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
髙勢祥子 秋声
もくもくと芋虫のゐる朝の道
くねくねと一葉落つるや画架の上
秋高し胴の実直なる太さ
書道教室鈴虫を増やしをり
吠えられて金木犀の香の外へ
パンパスグラス頂点をつくりゐる
舟に乗る勢ひにして螇蚸跳ぶ
虫籠を鏡台に置く響きけり
夜寒く鉤爪の如く栞を
秋声のひとつに2Hの鉛筆
0 comments:
コメントを投稿