広場 岩淵喜代子
大いなる真昼や海桐の実が熟れて
日曜の広場へ蹴り出す鬼胡桃
誰からも見えて広場の冬帽子
パソコン壊れ冬の泉がわが広場
冬雲雀第二広場は石畳
冬萌や石に埋もれし石の貝
冬ざれや古墳を据ゑて大広場
霜月の身を水平にして深夜
梟を迂遠の果てとしてゐたる
梟に胸の広場を空けてをく
●
2013-11-24
10句作品テキスト 岩淵喜代子 広場
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photo by Tenki SAIBARA
広場 岩淵喜代子
大いなる真昼や海桐の実が熟れて
日曜の広場へ蹴り出す鬼胡桃
誰からも見えて広場の冬帽子
パソコン壊れ冬の泉がわが広場
冬雲雀第二広場は石畳
冬萌や石に埋もれし石の貝
冬ざれや古墳を据ゑて大広場
霜月の身を水平にして深夜
梟を迂遠の果てとしてゐたる
梟に胸の広場を空けてをく
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