冬 高崎義邦
短日の息吹き込んで鳴る楽器
わたしくは若者 潔く湯ざめ
あの家は今生きてます干布団
息白く手品師の立つアーケード
ことごとく餃子は焼死冬の夕
凍星やミルク垂らしたままの皿
テトリスはいつも上から下へ冬
着ぶくれてデモ隊一層非力なる
武器として大根 武器として白菜
底冷えの日記は愛と嘘で埋め
●
2013-12-01
10句作品テキスト 高崎義邦 冬
登録:
コメントの投稿 (Atom)
毎週日曜日更新のウェブマガジン。
俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
冬 高崎義邦
短日の息吹き込んで鳴る楽器
わたしくは若者 潔く湯ざめ
あの家は今生きてます干布団
息白く手品師の立つアーケード
ことごとく餃子は焼死冬の夕
凍星やミルク垂らしたままの皿
テトリスはいつも上から下へ冬
着ぶくれてデモ隊一層非力なる
武器として大根 武器として白菜
底冷えの日記は愛と嘘で埋め
●
0 comments:
コメントを投稿