木津みち子 それから
白南風や水のにほひの国に生れ
どこからも夏雲見えて池ありぬ
相談の始めに滑莧の花
釣堀の声のとほさに人のゐる
簡単な顔と歩いて日の盛
青梅に光と影のありにけり
聞かれても答はひとつ夏の月
茉莉花や晴れた夜だけ戸の開いて
いつもある木に触れてゐる遠花火
それからを知つてゐる花かつみかな
●
2014-07-06
10句作品テキスト 木津みち子 それから
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photo by Tenki SAIBARA
木津みち子 それから
白南風や水のにほひの国に生れ
どこからも夏雲見えて池ありぬ
相談の始めに滑莧の花
釣堀の声のとほさに人のゐる
簡単な顔と歩いて日の盛
青梅に光と影のありにけり
聞かれても答はひとつ夏の月
茉莉花や晴れた夜だけ戸の開いて
いつもある木に触れてゐる遠花火
それからを知つてゐる花かつみかな
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