関悦史 ケア 二〇一四年六月三〇日 - 七月一日
六十路の子の涎をふきに官邸へ
広場なき国(くに)主権者蛇となり巻きつく
舗道は主権者ひしめき団扇拾ひ得ず
万の主権者と警官隊に夜涼のヘリ
議員会館他 二句
抗議の文言投影(プロジェクション)されビルが夜涼
ビル群灯涼し窓辺人影終始絶無
官邸囲み少女の汗の髪膚ほか
マスメディアがchoros(ころす)四万人スマホ灯し
怒り静けき地帯滝ほど怒鳴る地帯
端に出て休むに自ずと
横一列の警官に面し座し涼む
法治国家の忌の涼風が群衆に
汗や地下を嗄れし喉として帰る
●
2014-07-06
12句作品テキスト 関悦史 ケア 二〇一四年六月三〇日 - 七月一日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 comments:
コメントを投稿