江渡華子 花野
鹿を撃つ親かもしれぬ鹿を撃つ
抱かれて子は稲妻を恐れざる
我ら三人のみ生きてをる花野かな
赤とんぼ触るる子のため子のやうに
長き夜のほのかにあまき母乳なめ
南瓜食って南瓜の色にむつき汚す
地震警報子を横抱きに鳳仙花
どうせ泣くなら月まで届くやうに泣け
鬼灯やねむりのあさき子を背負ふ
父親に人見知りして天の川
2014-08-31
10句作品テクスト 江渡華子 花野
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photo by Tenki SAIBARA
江渡華子 花野
鹿を撃つ親かもしれぬ鹿を撃つ
抱かれて子は稲妻を恐れざる
我ら三人のみ生きてをる花野かな
赤とんぼ触るる子のため子のやうに
長き夜のほのかにあまき母乳なめ
南瓜食って南瓜の色にむつき汚す
地震警報子を横抱きに鳳仙花
どうせ泣くなら月まで届くやうに泣け
鬼灯やねむりのあさき子を背負ふ
父親に人見知りして天の川
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