赤野四羽 螺子と少年
螺子としてひとの命よ国の春
牡蛎剥いて遠い砂漠の民と泣く
購いの羊郊外からは見えぬ
とおくからひとをみているおおかみよ
え戦争俺のとなりで寝ているよ
少年の空に蒲団のような爆煙
てろてろと歩めば春の戦場へ
紫陽花はつねにただしくあやまらぬ
なんとなく崖へとすすむ蟻の列
爆撃の後方支援に星の歌
2015-02-22
10句作品テクスト 赤野四羽 螺子と少年
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
赤野四羽 螺子と少年
螺子としてひとの命よ国の春
牡蛎剥いて遠い砂漠の民と泣く
購いの羊郊外からは見えぬ
とおくからひとをみているおおかみよ
え戦争俺のとなりで寝ているよ
少年の空に蒲団のような爆煙
てろてろと歩めば春の戦場へ
紫陽花はつねにただしくあやまらぬ
なんとなく崖へとすすむ蟻の列
爆撃の後方支援に星の歌
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