国津神 渡辺誠一郎
いつもより人の影踏む雛の日
鱗小波(こけさなみ)迷いて春の光なす
あざらしの水くぐる間の花の昼
春の雨人訪う人に道聞かれ
春は曙末期に未来思うべし
国津神坐せばたちまち春めけり
春霙中空涙ほども濡れず
また一人風にほどける春の辻
薔薇いつも一つの距離でありにけり
遊星の亀鳴くころとなりにけり
●
2015-03-15
10句作品テクスト 国津神 渡辺誠一郎
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
国津神 渡辺誠一郎
いつもより人の影踏む雛の日
鱗小波(こけさなみ)迷いて春の光なす
あざらしの水くぐる間の花の昼
春の雨人訪う人に道聞かれ
春は曙末期に未来思うべし
国津神坐せばたちまち春めけり
春霙中空涙ほども濡れず
また一人風にほどける春の辻
薔薇いつも一つの距離でありにけり
遊星の亀鳴くころとなりにけり
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