〔今週号の表紙〕
第629号 お化け屋敷
西原天気
そのお祭りは大きな祭りで、いつもよく目にする飲食の露店、りんご飴やたこ焼きですね、それらのほかにも浮人形や射的屋が数多く立ち並び、さらに歩いていくと、お化け屋敷が。
めずらしいものではないのでしょうが、思い返してみると、それほど多くは遭遇していない。子供の頃、いなかのデパートの催事階、今はなき横浜ドリームランド、それから浅草・花やしきのそば。
お化け屋敷って、出口から出てくる人がみな快活に笑っている。怖い見世物のはずですが、恐怖を通り抜けて出てきた安堵感なのか、怖いことって愉しいのか。おそらく両方でしょう。
さて、今回のお化け屋敷の正面には、おなじみのキャラクター。使用権とかそういうところにアタマが行ってしまう自分は、きっと入場しても愉しめそうにない。外だけ眺め、入ることはしませんでした。
火の玉がわんさか浮かぶ、飛び交う下に「火気厳禁」の大書は、ちょっとしたエスプリだなあ、などとも思いつつ。
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