対中いずみ
「晨」1989年5月号は、第31号。裕明30歳。当時、「晨」は宇佐美魚目、大峯あきら、岡井省二の三人を代表同人とする俳誌であった。その作品評を裕明と中田剛が寄せている。因みに、裕明が「晨」で魚目・あきらの句を評したのは都合三度あり、今号はその初回である。弱冠三十歳の裕明が代表同人作を評するということで、「緊張を強いられた」と書いてはいるが、それにしてはずいぶんゆったりとした鑑賞ぶりではある。
「晨」1989年5月号より、5句を引く。
「晨」1989年5月号より、5句を引く。
藁つんで水細々と冴返る
百千鳥畦後手にめぐりたる
耕しに水音かたくなりにけり
水音をふたつ判じて耕せり
朝東風や薪棚に日のくまぐまと
≫田中裕明 特別作品評・第三十号より百千鳥畦後手にめぐりたる
耕しに水音かたくなりにけり
水音をふたつ判じて耕せり
朝東風や薪棚に日のくまぐまと
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