深夜音楽
小笠原鳥類
高橋修宏『鈴木六林男の百句』(ふらんす堂、〈百句シリーズ〉、2023)から七句
「蛇を知らぬ天才とゐて風の中」
ウサギが、ムカデと犬の絵を描く蛙。両生類数百メートルのようなもの(図鑑・版画・点)
「生き残るのそりと跳びし馬の舌」
楽器を、アコーディオンだと思ってテーブルが、きのこ(きくらげ)のように見るだろう布(魚)
「降る雪が月光に会う海の上」
銀色が、シーラカンスであるリュウグウノツカイ(水槽と金属と、体操)箱が並んでいた棚・お菓子
「いつまで在る機械の中のかがやく椅子」
クチバシのような靴と、ペンギンが食べるだろう肺魚(靴のような、クチバシ)鱈。
「暗い地上へあがつてきたのは俺かも知れぬ」
ヒトデについて調べるゴム。ゴムのような、エイ(軟骨、)軟骨
「池涸れる深夜音楽をどうぞ」
コンパクト・ディスク(CD)乾いていた。看板と青とチョウザメ(ペンキで塗る鮒)
「何をしていた蛇が卵を吞み込むとき」
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