【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】
ジョニ・ミッチェル「ビッグ・イエロー・タクシー」
天気●新年、最初ってことと無関係なんですが、きょうは、ジョニ・ミッチェルで2番目に好きな「ビッグ・イエロー・タクシー」を。
天気●まずもって、声が若い。1970年ですから、27歳! アニメもかわいいけど、声がキュート。
憲武●ジョニ・ミッチェルといえば、その声でしょうね。しかし若いですね。
天気●明るく吹っ切れた歌唱ですが、歌詞はシニカル。木をバッサバッサ伐って、なにゃかや建てて、リンゴを育てるにも農薬必須の、いわゆる「現代文明」批判ぽい。
憲武●窓から見える緑の風景を楽しんでいたら、その真ん中にどっかりと駐車場があったっていう歌詞ですね。
天気●これ、当初のスタジオ録音ですが、じつは、このたった4年後、音がまったくもってモダンな(当時モダンな)ライブ・ヴァージョンがもっと好きなんですが。
憲武●ギターのコードワークやエレピに時代を感じます。こっちの方が若干テンポアップしてますかね。
天気●「Miles of Aisles」という大好きなライブ・アルバムに入っていて、ほんと、よく聴きました。バックが、トム・スコット(サックス)のL.A.エクスプレスで、このバンドのインスト・アルバムも大好きなので、きっと、こういう音やノリがどうしようもなく好きなんですね。
憲武●おお、トム・スコット、いいですね。
天気●まあ、なんか新年とは関係なかったけど、今年も、心身すこやかに。せいぜい、ラヴ&ピース! で行きましょう。
(最終回まで、あと678夜)
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