〔今週号の表紙〕第900号 石榴
村田 篠都心に住んでいると、日常の中で自然のいろいろな植物に出会う機会が少ないので、ご近所や出先で見かけた植物が、しばしば記憶にインプットされます。
たしかあの角にはマンサクの木があったな。5月頃あの公園に行くと、珍しいキングサリの花が開花しているんだよな。職場の斜交いに1本だけ桜の木があったな。そろそろあのお宅の庭先の蝋梅が開花していそうだな、というふうに。
この石榴もそうです。まだ時期が早く、熟していませんが、雨に濡れている姿が涼しげでほっとします。そこにいけば毎年石榴に会えるという「安心感」のようなものが、自然の少ない暮らしの「渇き」を癒やしてくれています。
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