後記 ◆ 上田信治
特別作品50句、3回目の掲載(最終回)です。
2024年角川俳句賞一次予選を通過した応募作品(本誌に掲載のないもの)を、応募作家に依頼して掲載しました。
かつて「週刊俳句」は「落選展」というかたちで、この新人賞に「並走」してきました。
2024年角川俳句賞一次予選を通過した応募作品(本誌に掲載のないもの)を、応募作家に依頼して掲載しました。
かつて「週刊俳句」は「落選展」というかたちで、この新人賞に「並走」してきました。
ずっと見てきたものとして、印象を述べれば(以前も書いたことですが)角川俳句賞もだいぶ変わりましたね。
それは、自分が俳句を、一人で勝手に書き始めたころに、こういう俳句が楽しいのではないだろうかと、楽観的に思っていた方向に変わった。
それは、自分が俳句を、一人で勝手に書き始めたころに、こういう俳句が楽しいのではないだろうかと、楽観的に思っていた方向に変わった。
自然、風土、労働といったモチーフ「ばっかり」ではなくなった。
センセイの指導よろしくといった作品は、あまりみられなくなった。
消費文化や若者文化によって育まれた感受性が、詠まれるようになった。
俳句の言葉と、日常の言葉の距離が近くなった。
表現は、つねに新しさを、直前のなにかと違うなにかを必要とするので、変わることは必然でした。
表現は、つねに新しさを、直前のなにかと違うなにかを必要とするので、変わることは必然でした。
その変化のベクトルを作ったのは、俳句人口のボリュームゾーンが入れ替わったということなのかもしれません(そりゃ、自分にわかりやすいはずです)。
でも、まだまだ、もっと、俳句は新しく面白くなったらいいと思います。
今回、藤田哲史さん、田中惣一郎さん、高梨章さん、クズウジュンイチさん、千倉由穂さんに、ご参加いただきました。
でも、まだまだ、もっと、俳句は新しく面白くなったらいいと思います。
今回、藤田哲史さん、田中惣一郎さん、高梨章さん、クズウジュンイチさん、千倉由穂さんに、ご参加いただきました。
本当に、俳句ってこういうふうになっていくのも、面白いんじゃない? という句がゴロゴロ見つかる。
五人の方に、作品の相互批評、相互鑑賞を書いて下さるように依頼をし、快諾をいただきました。
五人の方に、作品の相互批評、相互鑑賞を書いて下さるように依頼をし、快諾をいただきました。
この新しい人たちが、お互いの作品をどう読むかも、お楽しみに。
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それでは、また次の日曜日にお会いしましょう。
no.918/2024-11-24 profile
■クズウジュンイチ
1969年群馬生まれ。NPO法人主宰。「いつき組」「麒麟」
1969年群馬生まれ。NPO法人主宰。「いつき組」「麒麟」
■千倉由穂 ちくら・ゆほ
1991年生まれ。宮城県出身。「小熊座」同人、「むじな」。第12回北斗賞佳作。
1991年生まれ。宮城県出身。「小熊座」同人、「むじな」。第12回北斗賞佳作。
■山田耕司 やまだ・こうじ
1967年生まれ。俳句同人誌「円錐」編集人。句集『大風呂敷』『不純』。
1967年生まれ。俳句同人誌「円錐」編集人。句集『大風呂敷』『不純』。
■田中目八 たなか・もくはち
1978~。「奎」同人。西成の人。単家。パートタイム労働者。即興演奏。■岡村知昭 おかむら・ともあき
1973年滋賀県生まれ。「豈」「狼」「蛮」所属。句集『然るべく』(草原詩社)、共著『俳コレ』(邑書林)。
■中島憲武 なかじま・のりたけ
1960年生まれ。「炎環」「豆の木」2013年週俳eブックス「日曜のサンデー」2018年 第四回攝津幸彦記念賞・優秀賞受賞。2019年 第0句集「祝日たちのために(港の人)」山岸由佳とのコラボレーションによるwebサイト「とれもろ」
https://toremoro.sakura.ne.jp
https://toremoro.sakura.ne.jp
■西原天気 さいばら・てんき
■上田信治 うえだ・しんじ
1961年生れ。共著『超新撰21』(2010)『虚子に学ぶ俳句365日』(2011)共編『俳コレ』(2012)ほか。句集『リボン』(2017)エッセイ『成分表』(2022)。
1961年生れ。共著『超新撰21』(2010)『虚子に学ぶ俳句365日』(2011)共編『俳コレ』(2012)ほか。句集『リボン』(2017)エッセイ『成分表』(2022)。
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