2026-06-28

〔今週号の表紙〕第1001号 水族館 西原天気

〔今週号の表紙〕
第1001号 水族館

西原天気


ベアント・ブルンナー『水族館の歴史』(山川純子訳・2013年・白水社)にこうあります。
懐かしさと海の世界を喪失したことへの悲しみが、水族館という経験の大半を占めていた。(略)科学者や蒐集家、それにアクアリストたちは、自然から海の生物を連れ出し、研究室にせよ、自宅の居間にせよ、そうした新しい秩序の世界に投入した。
引いた箇所は19世紀の欧州が舞台。そこから水槽は発展、巨大化して、私たちはそう遠くない場所で、大水槽を眺めることができます(沖縄美ら海水族館の大水槽は深さ10m、幅35m、奥行き27m、総水量7,500トン)。いま、こうした大規模水族館は、アクアリウムではなく、オセアナリウムと呼ぶらしい。

科学者たちの居間の水槽から、オセアナリウムの巨大水槽へ。規模も、眺める人も変わったけど、「懐かしさと海の喪失」という意味では、不連続じゃなくて、どこかつながっている気がします。


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