2026-08-02

【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】マイケル・フランクス「Eggplant」

【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】
マイケル・フランクス「Eggplant」


天気●このところ頭の中の何割かを占めているのが茄子でして。というのは、区画借りの家庭菜園に6本植えた茄子の様子が毎日気がかりだし愉しみだし、来年はもっとこうするぞ、とか、とにかく茄子が重大事項。というわけで、マイケル・フランクスの「Eggplant(茄子)」(1976)を。


天気●茄子という曲名だけでも魅了されてしまうます。野菜を歌うなんて、そうそうない。

憲武●そうですね。わが邦では米津玄師の「パプリカ」くらいでしょうか。

天気●ただ、茄子の形状から暗示的にセクシャルな内容を聞き取る向きもあるようです。そうすると「名前はあかせないが茄子料理の得意な女性」ががぜん意味深長になりますが、ここではあくまで食べる茄子、焼いても蒸しても炊いても美味しい茄子を思い浮かべて聴きたいと思います。

憲武●19通りあるみたいですね。茄子料理。

天気●そう歌ってますね。

憲武●生でマヨネーズでって、一度試してみたいです。

天気●どうなんでしょう? 試す気はしないので、結果を教えてください。ところで、アルバム「The Art Of Tea」は当時の名うてのミュージシャンがバックを務め、音がほんと良い。当時何度も聴きました。

憲武●はい。聴いちゃいますよね。これ、デビューアルバムって、ほとんど疑っちゃいますが。

天気●この曲はジョー・サンプル(あのクルセイダーズの)のエレピーのリリカルな響きが印象的です。

憲武●最初から最後まで印象的です。ラリー・カールトンとか他にもスゴイミュージシャン数多ですね。当時はソフト&メロウって呼ばれてましたかね。

天気●この曲、小粋というのが当てはまる出来栄えです。頼りないヴォーカルとバシッと決まったバッキング。どっちもふにゃふにゃでは粋ではないし、どっちもバシッとしていても、それはそれで小粋から遠ざかる。このあんばいは大切です。さて、そろそろ水やりに行きますね。

(最終回まで、あと554夜)

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