【中嶋憲武×西原天気の音楽千夜一夜】
竹ノ子みどり「ワイハ節」
憲武●秋の深まりとともに、なんかこう、しみじみとしたものが聴きたくなってる訳です。というわけで竹ノ子みどり「ワイハ節」です。
憲武●作詞作曲は成田雲竹で、成立時期はちょいとわかりません。新民謡と呼ばれているジャンルですので、大正後期から昭和初年にかけてではないかと、非常に大雑把な把握をするわけです。新民謡の曲は他に「東京音頭(原題:丸の内音頭)」「ちゃっきり節」などあります。
天気●この「ワイハ節」も含め、総じて、調子がいい、リズムがあるって感じなのかも。
憲武●これを聴いて、レゲエと民謡はすごく合うなと思いました。
天気●途中(1分25秒あたりから)、ダブ的処理(エコー=ディレイ)もあって愉しいです。
憲武●秋の午後に横丁のキッチュでスノッブなカッフェーで鳴っていても、しっくり来ると思います。
天気●ごきげんなトラックです。
憲武●歌い手の竹ノ子みどりは、エックスをみると(@lalamidori)、東京在住の民謡歌手にして鍼灸マッサージ師のようです。民謡はやはりネイティヴの人がいいという意識がどうしてもあって、経歴をみるとこの方は青森県八戸市生まれですので、申し分ないです。
天気●ネイティヴ至上主義? 八戸は南部で、津軽とは違いますよ。細かいことを言うようですが、津軽の人、南部の人にとっては、巨大かもしれません。ですが、この話題は流していきましょう。
憲武●はい。合点承知です。成田雲竹のオリジナルはこちらです。歌詞が津軽弁ですので、わからないところもありますが、聴いていて快いし面白いと思います。
天気●ディープ。
憲武●「ワイハ節」って不勉強で知らなかったんですが、最初ハワイの歌かと思ってたんですが、「ワイハ」は津軽地方の方言なんですね。どうも驚いた時に出す感嘆の言葉らしいです。
天気●「ワイハでパツキンのチャンネー」ってやつですね。時代ですねえ。私も最初ハワイだと思った。
憲武●そうでしたか。民謡はね、好きですね。時々聴いてます。「花笠音頭」「炭坑節」「春日部音頭」など盆踊りの淡い恋など思い出したりして。
(最終回まで、あと550夜)
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