2007-07-22

後記+プロフィール 013

後記

小林恭二さんの俳句についての初めての著作であり、青春記とも言える『実用青春俳句講座』(1988)。その主な登場人物のひとりとして、また「風通しよすぎてすべて舞ひ上がる」のようなあまりにも面白い句の作者として、寺澤一雄さんを記憶されている方は多いと思います。ここに、寺澤さんの近作をたっぷりとおとどけできることは、われわれにとって、大きなよろこびです。どうか、小林さんがカーブに例えナックルに例えた、その変化球ぶりをお楽しみください。

それにしても、今回の目次の「並び」の美しさには、スタッフとして、思わず自賛のため息がもれます。右に寺澤一雄さんの50句。左にロビン・ギルさんの、子規の金玉句についての論考(本誌は横書きなので、目次は上下になるのですが、そこは気分として)。いずれが兄とも弟ともなりがたい、まさに金玉さながらの偉容と言えましょう。

ところで、一般審査員のみなさま(あなたのことです)、『週刊俳句賞』への投票はお済みでしょうか。

投票は、すばらしい特別審査員(びっくりしますよ)の方々と、選考の場を共にするチャンスでもあります。恥ずかしがっておられる場合ではありません。とはいえ、月末まで、まだ日はあります。俳句作者、俳句読者としての全体重をおかけのうえ、一票を投じてくださることを、切望します。

それでは、また、次の日曜日にお会いしましょう。

(上田信治 記)


no.013/2007-7-22 profile


■寺澤一雄 てらさわ・かずお 
1957年生まれ。「天為」、「恒信風」、「晩紅」、「雷魚」同人。句集に『虎刈』。ミクシィで一日十句公開中(種茄子名義)。

ロビン・ギル robin d. gill俳号・敬愚。ロビン・ギルとして一連の著作(日本語)で80年代の軽薄な日本人論をぶっ飛ばしてから(編註1)、その自然主義にあった俳句の世界へと心移り、今度、robin d. gillとして、やはり一連の著作が、俳句(主に俳諧)をめぐる(編註2)。海鼠句千句もある480 頁のRise, Ye Sea Slugs!(2003), 蝿句同じ数あるが自然科学がすくない小本 Fly-ku!(2004)。今までほとんど翻訳されず新年部の句ばかり(20季題、2千句)のThe Fifth Season(2007)。桜、花見をめぐる三千句も超える740 頁のCherry Blossom Epiphany (2007).和文すべて入っているから、日本語の勉強、又、日本人読者にとって逆に英語の勉強のためになる。ブライス(編註3)の大業につぐ、その翻訳の大河ドラマが、スポンサーを見つけなければ、いつまで引き続くのか、心配。ご支持を願いたい。敬愚と号してbbsで句をいじけるが、のこしたい句のほとんどが、紙切れか、その時に読んだ本の表紙の裏側にあるから、失くす前に、人生の締め切りの前に、そいつを集め、選べ、直す暇が見つけるかどうか、さだかではない。
サイト「PARAVERSE ORG」 http://www.paraverse.org/

(編註1)
『反日本人論』(工作舎1985)は現在絶版だが、古書で容易に手に入る(参考古書購入サイト:日本の古本屋)。御本人の「ぶっ飛ばす」との言葉から連想されるセンセーショナルな内容とは遠く、広い学識と精緻な論理により、多くの偽学問的「日本人論」「日本文化論」を批判、徹底的に打ちのめす好著。他に『日本人論探険 ユニークさ病の研究』(阪急コミュニケーションズ1985)、『誤訳天国』(白水社1987)、『コラッ!む』(白水社1989年)、『英語はこんなにニッポン語』(ちくま文庫1989)の日本語著作があるが、いずれも入手は古書のみ。『中国のマザーグース~19世紀のアメリカ人が集めた』(北沢図書出版1991)は書店での入手可能。(編註2)近年の俳諧・俳句に関する著作(主に英文)については、アマゾンで検索、あるいは上記サイトPARAVERSE ORGで。
(編註3)Reginald Horace Blyth

■五十嵐秀彦 いがらし・ひでひこ 
1956年生れ。札幌市在住。現代俳句協会会員、「藍生」会員、「雪華」同人、迅雷句会世話人。第23回(平成15年度)現代俳句評論賞。
サイト「無門」 http://homepage2.nifty.com/jinrai/

さいばら天気 さいばら・てんき
播磨国生まれ。1997年「月天」句会で俳句を始める。句集に人名句集『チャーリーさん』(私家版2005年)。
ブログ「俳句的日常」 http://tenki00.exblog.jp/

■上田信治 うえだ・しんじ 
「ハイクマシーン」「里」「豆の木」で俳句活動。
ブログ「胃のかたち」 http://uedas.blog38.fc2.com/



1 コメント:

民也 さんのコメント...

俳句はゲリラだ!

  カラフル by民也

 腰と胸つながっている水着かな

 腰と胸遠く離れし水着かな

 胸と腰サイズ違ひの水着かな

 腰だけに水着つけてるお××かな

 水の上なにげに浮かむ水着かな

 水着脱いでブラウス着たるおマネキン

 見てみたい?小林幸子の水着かな

 冬深む空飛ぶ水着ハワイ便


撤収!