すずきみのる とんと昔あったげな
蛇が来て女を誘ふ良き処
オリオンが頭となりて鉢かつぎ
花咲かそとて爺婆を押しつぶす
桃太郎密かに桃の実を食し
竹の秋雀の舌はいらぬかえ
冬に入り狸の背の傷も癒え
柿の種蟹の甲羅にさも似たる
秋の水河童の淵に尻子玉
生御霊巷説に彼(か)は金太郎
この枯野人を喰らふと翁の語
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2010-09-26
投句作品テキスト すずきみのる とんと昔あったげな
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俳句にまつわる諸々の事柄。
photo by Tenki SAIBARA
すずきみのる とんと昔あったげな
蛇が来て女を誘ふ良き処
オリオンが頭となりて鉢かつぎ
花咲かそとて爺婆を押しつぶす
桃太郎密かに桃の実を食し
竹の秋雀の舌はいらぬかえ
冬に入り狸の背の傷も癒え
柿の種蟹の甲羅にさも似たる
秋の水河童の淵に尻子玉
生御霊巷説に彼(か)は金太郎
この枯野人を喰らふと翁の語
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