山に雪 広渡敬雄
信濃には「信濃毎日」豊の秋
たたたたと音散るヘリや日短か
木枯し一号何となく父のこと
こけしの目眉より細し山に雪
空になほ山の輪郭冬の星
さざんくわや鋏使はず封を切り
おとなしく抱かるる猫や煤払
吹雪く夜の鶏殻の灰汁とめどなし
折鶴にわづかの風や深雪晴
葉に触れて柊の花こぼれけり
●
2010-12-19
10句作品テキスト 広渡敬雄 山に雪
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photo by Tenki SAIBARA
山に雪 広渡敬雄
信濃には「信濃毎日」豊の秋
たたたたと音散るヘリや日短か
木枯し一号何となく父のこと
こけしの目眉より細し山に雪
空になほ山の輪郭冬の星
さざんくわや鋏使はず封を切り
おとなしく抱かるる猫や煤払
吹雪く夜の鶏殻の灰汁とめどなし
折鶴にわづかの風や深雪晴
葉に触れて柊の花こぼれけり
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