2011-07-24

後記+プロフィール222

後記 ● 村田 篠

ここ数日の突然の爽やかさに驚きました。そんなわけはないのですが、まるで一気に秋がきたようでした。息をするのも苦しい真夏日の連続は、体力やら気力やら、いろいろなモノを消耗しますから、ありがたい小休止ではあります。
でも、いますぐに秋が来てしまうとすると、それはちょっとあまりにもさみしい。どんなに酷暑を呪っているとしても、夏を過ごしてこその秋、なんですね。
ことしはまだ、初蝉の声を聞いたばかり。夏はこれから、です。



今号も、とても充実した内容になりました。八田木枯さんのインタビュー「戦中戦後私史」、今週は父上の話題です。父上も俳人でしたが、父上が亡くなってから木枯さんは俳句を始められたので、同時に俳句を書いておられた時期はないそうです。俳人の父上を探しつつ語ることが、その時代、俳句を語ることになっているところがとても好もしく、心惹かれる展開になっています。
そのほかの記事の充実ぶりは、どうぞ目次を。1週間、じっくりとお楽しみ下さい。



10句競作はひきつづき募集しています。〆切は8月21日。まだまだ時間はたっぷりあります。たくさんの方の応募をお待ちしています。



それでは、また、次の日曜日にお会いしましょう。


no.222/2011-7-24 profile

■三吉みどり  みよし・みどり
1954年長崎市生まれ。
「海」「ゆう」「魚座」を経て現在無所属。
平成18年第20回「俳壇賞」受賞。
句集「花の雨」(角川マーケティング)刊行。

■八田木枯 はった・こがらし
1924 年三重県生まれ。1941(昭和16)年より長谷川素逝に師事。山口誓子「天狼」創刊と同時に参加。1978年、うさみとしおとの同人誌「晩紅」創刊。 「雷魚」同人。2011年、同人誌「鏡」創刊。句集に『汗馬楽鈔』『於母影帖』『あらくれし日月の鈔』『天袋』『夜さり』『鏡騒』(2011年、第3回小野市詩歌文学賞受賞)。

■藺草慶子 いぐさ・けいこ
1959東京生れ。東京女子大学白塔会にて山口青邨先生に師事。1989年、第一句集『鶴の邑』(牧羊社)刊行。1997年『野の琴』で第20回俳人協会新人賞を受賞。「屋根」「藍生」所属。

■青木亮人 あおき・まこと
1974年北海道生まれ。近現代俳句研究者。同志社大学ほか講師。学術論文に「明治の蕪村調、その実態―俳人漱石の可能性について―」(「日本近代文学」84集、2011.5)、評論に「批評家達の「写生」 保田与重郎」(「翔臨」67号、2010.2~連載中)など。twitter

■五十嵐秀彦 いがらし・ひでひこ
1956年生れ。札幌市在住。現代俳句協会会員、「藍生」会員、「雪華」同人、迅雷句会世話人。第23回(2003年度)現代俳句評論賞。サイト「無門」

■松尾清隆 まつお・きよたか
1977年神奈川県生まれ。「松の花」同人。


■小池康生 こいけ・やすお
大阪出身大阪在住。「銀化」新人賞受賞。「銀化」同人。俳人協会会員。

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。開成高校在学中に俳句部に入り、句作をはじめる。現在大学生。


■野口 裕 の ぐち・ゆたか
1952 年兵庫県尼崎市生まれ。最終号となる、二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)第五号を鋭意作成中。既刊希望の方は、yutakanoguti@mail.goo.ne.jp まで。進呈します。サイト「野口家のホーム ページ

■生駒大祐 いこま・だいすけ
1987年三重県生まれ。「天為」「トーキョーハイクライターズクラブ」所属。「東大俳句会」等で活動。blog:湿度100‰

西原天気 さいばら・てんき1955年生まれ。「月天」同人。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)。ブログ「俳句的日常」「七曜堂」 twitter

■村田 篠 むらた・しの
1958年、兵庫県生まれ。2002年、俳句を始める。2003年、「魚座」入会。「魚座」終刊により2007年「雲」同人。2010年「雲」退会。現在「月天」「塵風」同人、「百句会」会員。俳人協会会員。「Belle Epoque」

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