柳俳合同誌上句会
このたび小誌『週刊俳句』では、柳人5名+俳人5名参加のメール句会を開催いたしました。以下に投句一覧を掲載いたします。
投句は、題詠【砂】【本】、テーマ詠【音楽関連】の3句。選句は互選形式。特選1句、並選4句。
選句結果と作者名は来週・第383号(2014年8月24日号)にて発表いたします。お楽しみにお待ちください。
●投句一覧
【砂】
このへんがたぶん砂場の性感帯
ちょっとした砂丘になって待っている
顎を手に乗せる身内の砂が降る
砂こぼす月に目じりのようなもの
砂のなかのきみは砂鉄やぼくは砂金
砂めくれあがり揚羽の浮びたる
上空の砂なら多民族でした
朝のシーツにランゲルハンス島の砂
熱帯魚吐きたる砂や砂に落つ
蒟蒻は砂の模様ぞ南風吹く
【本】
エロ本をしぼればにおう鎮守様
永き日のひとつでありぬ古本屋
逝く夏の線一本の星座かな
転写本だからワサビも添えておく
豆本をつまむ守宮をつまむように
本よりも眩しく蟻の地がひらく
本降りになって桃缶買いに行く
本体を待っている間のくすりゆび
葉桜の独逸の本屋めく晩夏
冷房やひねもす本を抜きつ挿しつ
【音楽関連】
アサガオノカスカナカオススガシカオ
アリランを乙女と乙女口移し
ドラムロール西瓜落下の映像に
はんざきの歌声ありて水の音
竿竹にCD盤と風鈴と
縦笛のかつてキリンであった跡
上向きにすいつちょの声反りあがる
大蓮のまわり音楽止みにけり
帝国の鋪道の音の無いダンス
立秋の金銀パールプレゼント
以上・全30句
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