2018-02-18

後記+プロフィール 第565号

後記 ◆ 村田 篠


土曜日、羽生選手と羽生竜王が、同じ日の別のニュースに登場するという偶然がありました。同じ文字ですが読み方が違うということを、まあおそらく、知らない日本人はほとんどいないと思いますが、きっと、おふたりが小学校に入ったときは、ご自分の名字を学校の先生に正しく読んでもらうためのアナウンスが必要だったのではないかと思います。

私は俳句を詠むときは俳号を使っています。それ以外は本名なわけですが、結婚後も旧姓で仕事をしていた時期が長かったので、旧姓で呼ばれても自分の中で違和感がありません。どれも自分であることに変わりはありませんが、ただ、どの名前で呼ばれるかというシチュエーションが、自分の振る舞いに影響を与えていることも、間違いありません。

じゃあ例えば、ひとりで東京駅を歩いているときの自分は誰なんだ、と聞かれると、もしかしたら、「名前以前の個人」みたいなものなのかなあ、と思います。名前を呼ばれて初めて、自分は「その人」になっているのかな、と。

おふたりの羽生さんは、そのご本名の大きさをどのように感じておられるのか、ちょっと訊いてみたいような気もします。



それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。



no.565/2018-2-18 profile

■黄土眠兎 きづち・みんと
1960年兵庫県生まれ。「鷹」同人・「里」人。句集『御意』(2018年)上梓。

牧岡真理 まきおか・まり
1957年東京生まれ。2014年俳句を始める。浦川聡子、佐藤文香の追っかけ。

■岡田一実 おかだ・かずみ
1976年富山生まれ、松山在住。賞罰多少。「らん」同人。

■近 恵 こん・けい
1964年生まれ。青森県出身。2007年俳句に足を踏み入れ「炎環」入会。同人。「豆の木」メンバー。2013年第31回現代俳句新人賞受賞。 合同句集「きざし」。

■畠 働猫 はた・どうみょう
1975年生まれ。北海道札幌市在住。自由律俳句集団「鉄塊」を中心とした活動を経て、現在「自由律句のひろば」在籍。

中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1994年、「炎環」入会とほぼ同時期に「豆の木」参加。2000年「炎環」同人。03年「炎環」退会。04年「炎環」入会。08年「炎環」同人。

福田若之 ふくだ・わかゆき 
1991年東京生まれ。「群青」、「オルガン」に参加。句集に『自生地』(東京四季出版、2017年)、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(私家版、2017年)。共著に『俳コレ』(邑書林、2011年)。

■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行。ブログ「俳句的日常」 twitter

■村田 篠 むらた・しの
1958年、兵庫県生まれ。2002年、俳句を始める。現在「月天」「塵風」同人、「百句会」会員。共著『子規に学ぶ俳句365日』(2011)。「Belle Epoque」


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