2018-03-11

〔名歌にしたい無名歌〕Robin D Gillの古狂歌考 robin d. gill(敬愚)

名歌にしたい無名歌
Robin D Gillの古狂歌考

robin d. gill(敬愚)


いきなり初桜の写真がFB友のペイジに見たら、名歌にしたいかどうかまだ意見がない三首の連想文が出てしまった。俳句数奇の皆さんのご意見を待つ。名歌は、ありますか。


南より花に追われて雁がねは残る寒さを引き連れて行く 晒楽斎E1808

The cherry blossom host in hot pursuit, our geese honk bye-bye!
as dragging along the remnant cold and snow, awaaay they fly!

白水社から『誤訳天国』が出た間もなく、諸々書評に余った「痛棒」と異なり、拙著は翻訳者の玉子の彼女の喉元に匕首の先と受けて、その業を辞めるしかないと云う切なき愛読者カードが届いた。言うまでもなく直ぐ連絡を取った。その意識はありがたいし、良心の咎める人こそ、辞めたら困るぞ、と翻訳を続くように励んだ。英和訳の単行本の仕事も見つけて翻訳チェックに協力しましたが、その人は大変な努力家だけではなく、超まじめで大切と思われる道徳と政治と責任の問題を組み合わせる史書の本選びも悪くないから、現在、一文もない世に忘れている小生に比べて遥かに出世・名声も(?)あるが、今朝そのFBポストに冷えながら桜が咲いた証明の写真を拝見しました。寒がり屋っぽい文章も伴ったから、コメントに入るように『古狂歌 ご笑納ください』から上記の首を借りた。英訳こそ無かったが、安いGalloのCabernet Sauvignon数口ほど呑めば、ご覧になる脚韻ふんだ狂訳の中でも変てこなものが十分の内にできた。

この春は八重に一重をこきまぜて厭が上野の花盛り哉  蜀山人 後期E

去った春で日本の最後の花見は、古学数奇の随筆家又拙著『誤訳天国』の編集者の鶴ヶ谷真一と乾杯した。上記の翻訳家と一緒に仕事もしたが、残念ながら氏はFBどころかネットに出てくれない昔男だ。上記は奈良の八重桜の名和歌のもじり(元禄花見踊の歌詞)のもじりにもなるが、英訳無理なるこの狂歌が詠まれた四、五十年後になる上野の戦いを、少しでも聞いたら、歴史音痴なる敬愚も、泣いた。その日も冷えたし、目に埃も入たが、昔のままの真面目な人が語り手だったから、ようわからない。只今も正義なる良心ある人間は千年後に残れば決して忘れていないシーリアのAfrin/Efrinを残虐なるトルコの暴君の空襲や連れの邪教のジハードから小武器を手に死ぬまでも守ろうとするクルドの勇気ながら優しい男女のためにも、その平和と多様な民族と宗教に寛容で人権も守る中東の将来の唯一の希望の星のユートピアのためにも、彼らとその夢でない素晴らしい現実と可能性を見捨てている欧米日等のいわゆる先進国の情けない人々のためにも、写真ながら桜の花を見ると目が潤む。とは言って、あのクルドの女の子は“V”サインを見せながら笑って戦いに出る。親友が次々と亡くなるも、踊りつづくではありませんか。陽気でなければ、仕事は捗らない。それがもの書きであれ、もののうであれ。心の味直しに気の薬をのみ、否や読みましょう。

山々の貰い笑ひか にっこりと動き初めにし花の唇 先賀詠 K1815

Would they be catching the giggles from our laughing hill-sides,
all these cherry blossom lips that have started to crack smiles?

この狂歌を教歌書に入れて、山の笑ひと花弁の唇を小学生か中学生に紹介する用例に使ったら、いかがでしょうか。早く帰日して日本の友人と呑み、学生と狂歌を読み、よい気の薬になる本を共に、つまり共著したい。高校か大学か出版社が小生を雇って下さったらビザが手に入り次第とんで行く。


※上記三首ともrobin d gill『古狂歌 ご笑納ください』2017より。上記を読んだ翻訳家の友人は、当の愛読者を書いた覚えがないで人違い、とEmailで知らせたが、古き日記+切り抜き帖を調べなければ、思い出は消えない。或いは、彼女の記憶が…。


  

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