中嶋憲武✕西原天気の音楽千夜一夜
スティーヴ・グッドマン「嘘は罪」
スティーヴ・グッドマン「嘘は罪」
天気●「嘘は罪(It's a Sin to Tell a Lie)」という曲です。愛してるって言うけど、それが嘘なら罪だからね、そのセリフでこれまで億万の心臓が潰れてきたたわけだけれど、ボクがそうなったら死んじゃうから、みたいな歌詞です。
天気●この曲、1936年に書かれて以来、ほんとたくさん歌われてきて、まあ、スタンダードです。ジャズだとバラード風にゆっくりしたテンポが多いんですが、このスティーヴ・グッドマンはかなり早い。
憲武●こんなに速いテンポで、この曲聴いたことないです。実家にパティ・ペイジのレコードがあって、そこで小学生の頃初めて聴いたんですけど、かなりゆっくり歌ってました。
天気●生ギターの名手で、ギター1本と歌でこれだけのことやるか、というね。むずかしいことをきちんと弾きこなす技術もすごいのだけれど、それよりも全体のスウィング感が、いい。
憲武●そうですね。ちょっとカントリーっぽくやってますね。
天気●いちばん好きなとこは、1分あたりから。笑いながら歌うとこ。
憲武●ちょっと思い出せないけど、歌の途中に笑って歌っているのって結構あって、それだけで乗れます。
天気●心臓が高鳴ったり、破れたり。ウソもあったり。いろいろあるけど、恋はやっぱりいいなと、こういう曲を聴くと思います。まあ、この歳になると、懐かしさがほとんどなんですけどね。
(最終回まで、あと934夜)
(次回は中嶋憲武の推薦曲)
(次回は中嶋憲武の推薦曲)
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